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浅野暢晴に関するブログです。
by mongoru901
Asano Nobuharu
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黄金の祭り 黄金町 バスタブ
黄金町にトリックスター君を連れて行くことになったきっかけは、dam dama talの大塚さんが中之条ビエンナーレの展示が行われた親都神社に訪れてくれたことだった。
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instagramでメッセージのやり取りを繰り返し、大塚さんは中之条に行くたびに親都神社に足を運び、トリックスター君たちに会いに行ってくれた。

旅するトリックスター兄弟のプロジェクトに参加してくれた大塚さんが、横浜のレジデンスで滞在パフォーマンスをすると聞いたので冗談半分・本気半分で聞いたみた。
「中之条にいたトリックスター君たちも良ければ貸し出しますよ」
「実は僕も頼もうと思ってたんです」
冗談が現実になり、僕もドンドン本気になっていった。

dam dama talさんが滞在するのは黄金町の大平荘、通称「バスタブ」。
黄金町という名前を聞いて、最初に頭に浮かんだのは金糸だった。
彫刻に金糸を組み合わせるという試みはこれまでも行なっていたが、最近は少し出番が減っていた。
(本当は中之条でも金糸の試みをしたいと思っていたのだが、時間の都合で断念した)
打ち合わせに訪れた大塚さんとみきたまきさんに「金糸を使ったパフォーマンスをしてもらえませんか?」とお願いをしてみた。
二人は快諾してくれたわけだが、これが後々とんでもないことになってくるのだ。
黄金の祭り 黄金町 バスタブ_e0176734_00251879.jpg
しばらく野外の展示や、かなり特殊な屋内での展示が続いていたので、ホワイトキューブの空間で自分の作品がどう見えるのだろう、ということは心配していたのだが、真っ黒なトリックスター君たちはよく映えた。
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作品そのものをハッキリと見ることができて、しばらく失っていた感覚を取り戻すようだった。
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dam dama talさんのレジデンスにお邪魔しているのだと言うことを忘れかけるほどに展示を楽しんでいた。
僕の好き勝手を二人はニコニコと受け入れてくれた。
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展示に満足し、初日の会場に足を運ぶとすでに風景は変わり始めていた。
初日の時点でこれまで僕が貼ってきた金糸の量を既に超えていた。
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床に置かれた作品たちも、二人ののびのびとした感性でところ構わず置かれていた。
僕自身では絶対置かない場所に置かれた作品たちを見ながら、彼らが自分たちで居場所を決めて、そこに立っているように感じた。
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最初の週末に初めてdam dama talさんのパフォーマンスを見る。
この日を迎えるまで正直不安だったのだ。
「二人のパフォーマンスを良いと思えなかったらどうしよう」と。
基本的には嘘はつきたくはない人間なので、人とコラボレーションをした時に「良い」と感じられなかった時に顔に出てしまうのだ。
(それで何度か関係が悪くなっている)
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結果、僕は人生で初めて「ダンス」を見て感動した。
新村隆慶さんのヴァイオリンと新村康子さんの琵琶も本当に素晴らしかった。
しかし、一番の感動のポイントは「トリックスターをもとに作られたダンスを見ることができた」と言うことだと思う。
こんな贅沢があろうか。
「自分の作品が置かれた空間で、自分の作品との出会いをダンスで表現してもらう」と言うことが目の前で表現される、という。
こんなに深く作品を理解してもらえているのか、ということが体の動き一つ一つから伝わってきた。
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最終日、バスタブを訪れる前に大塚さんから連絡がある。
「持ってきてもらった金糸がなくなりました」と。
バスタブに持ち込んだ金糸は「これだけあれば何年かは買い足さなくても問題ないだろう」と思っていた量だ。
最終日に実際に足を運んで納得した。
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大塚さんは笑いながら「もう2キロくらい張ったと思います」と言っていた。
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そこは、大塚さんとトリックスター達で作った「巣」のようだった。
トリックスターたちも会場中を縦横無尽に歩き回っていた。
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「もうお前の指示なんて聞く気はないよ」と言われているかのように。
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そんな「巣」の中で最終日のパフォーマンスが始まった。
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前回見たパフォーマンスよりも洗練された身体の動きがそこにはあった。
僕が感じたのは「徐々に二人がトリックスターになっていってる」という感覚。
最後に訪れる金糸開封の瞬間に、いやがうえにも期待が高まる。
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始まったパフォーマンスは圧巻だった。
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二人が「完全にトリックスターになった」な、と思った。
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彼らを作っている自分にしか分からない「彼らであること」のど真ん中を付いていた。
心が震えるようだった「こんなことが起こりうるのだ」と。
そして、2週間張り続けた金糸を開封する時間がやってきた。
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大塚さんが、悲しそうにも、神妙そうにも、どこかホッとしているように見える表情で、金糸を開封し始める。
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大塚さんは「間に立つ人間」だった。
人と人ならざる者の間に立つ人間としてその結界を破ろうとしていた。
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完全に結界を破ると、トリックスターは全く違う姿へと変貌した。
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こうしてバスタブで過ごした2週間は幕を閉じた。
きっと一人では成し得ないことが、二人の場所にお邪魔することで起ったのだと思う。
何より大事なことはdam dama talの二人が「トリックスター」という存在を理解しようと努めてくれたこと、それを身体を使って表現し、伝えてくれたことだと。

中之条から始まった旅は横浜へと辿り着いた。
ここからまたどこかへ繋がっていくんだろうと思う。

# by mongoru901 | 2018-07-11 01:46
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」
群馬県中之条町で行われた中之条ビエンナーレ2017に参加しました。
こういったアートイベントに参加するのは、カフェ・イン・水戸以来だったのでドキドキでした。
下見に行った時に一目惚れした場所が、こちらの神社。
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大ケヤキが有名な親都神社。
完全な一目惚れでした。
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メインとなる境内には、頭に植物を乗せたトリックスター達を配置しました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20362314.jpg
この作品を作ろうと思ったきっかけは、「3本足ってどう歩くんだ?」という単純な疑問からでした。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20355174.jpg
ずっと3本足の生き物達を作り続けて来たものの、そんなこと考えたことがなかったのです。
しかし、考え始めたら、そのことで頭がいっぱいになっていました。
きっと自分の中で彼らが自立した生き物として確立し始めたからでしょう。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20363083.jpg
裏の入り口から入った彼らは、険しい参道を歩き、彼らにとっての本殿に向かって歩いていきます。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20363187.jpg
彼らが乗っけているのは、神様に備える何かなのかもしれません。
親都神社にあった土を彼らの上に乗っけました。
すると、土の中にあった種から植物がムクムクと生えて来たり。
さらには、来場してくれた人が石を積んでくれたり、お賽銭を備えたりと、中之条に訪れる度に彼らの姿は変貌していきました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20550333.jpg
彼らの向かう先にあったのは、金糸によって区切られた原始的な社。
その場所には会期を通じて緑が生い茂り、特別な場所へと変貌していきました。

そんな彼らをひっそりと見守るのが、椅子に座るトリックスター君。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20361435.jpg
ちょこんと座っております。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20361451.jpg
彼の隣は、気がつけが記念撮影スポットとなり、多くの方がその隣で写真を撮ってくれました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20424364.jpg
トリックスターが座る椅子の奥には、謎の枠が。
話を聞いたら、その昔、近所の小学生が書き初めを展示していたらしい。
書き初めの代わりに、大量の面と、面をつけた人を吊るしました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20362112.jpg
面をつけた彼らは踊る人をイメージしました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20362439.jpg
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20355296.jpg
境内以外の場所にも、多くの作品を配置しました。
境内を見守るのは森の中にいる彼らです。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20360575.jpg
参道の途中にも座っている人が。
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ふと森の中を見ると、木のそばに人影が。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20363028.jpg
木に寄り添って、木の精を吸っているような、木に話しかけているような、木に養分を与えているような。
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逆の方にも木に寄り添う人影が。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20361415.jpg
これらの作品全てで「無何有の祭り」としました。
親都神社で行われる「祭り」の姿を現そうとしたのです。
この世の祭りとは違う「向こう側の祭り」の祭りの姿を。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20363059.jpg
幸運なことに、あるツイートがきっかけで多くの方に足を運んで頂きました。
これまでもトリックスター君たちを「好きだ」と言ってくれる人はいたのですが、100人に1人くらいの割合でした。
それが、100万人の目に晒されると、1万人になるのです。
いかに自分の作品を多くの人の元に届けることができるのか、そんなことを考えるキッカケとなったのです。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20340909.jpg
搬出の時は、とても寂しい気持ちになりました。
本当に祭りの最後の日のような気持ち。
でも、親都神社の方の計らいで、一人のトリックスター君を置いてくることが叶いました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_21391023.jpg
今も彼は群馬県で一人、森を運んでいるのです。


# by mongoru901 | 2018-07-08 21:39
旅するトリックスター兄弟
現在「旅するトリックスター兄弟」というプロジェクトを、風土の祭りでも共同企画をしてくれたZINEレーベル「crevasse」との共同プロジェクトです。
crevasseが書いてくれた企画書がこちらです。

※現在は12月までの予定が全て埋まってしまい、募集は行っておりません。

旅をする彫刻作品トリックスター兄弟はこの2人です。
旅するトリックスター兄弟_e0176734_17334401.jpg
この2人が全国のお家に2週間ホームステイをします。
ただホームステイをするだけではなく、ホームステイ先の方々はトリックスター達を連れて、様々な場所にお出かけをしてもらいます。
そこで写真を一枚。
パシャリ!
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そしてこの写真に #トリックスター兄妹 というタグをつけてSNSにアップします。
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すると、、、、
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トリックスター兄妹達がコメントをしてくれます。
中の人?ちょっと何を言ってるか分からないんですけど。

この企画、最初は「こんなことやったら面白いよね」という軽い気持ちで始めたのですが、進めて行くうちに様々なことが分かって来ました。
一つは、普段美術作品に触れ合う機会が少ない方はもちろん、ギャラリーや美術館に頻繁に行く方でも「美術作品を手に持つ」という経験はほとんどない、ということです。
ましてや、それを持ち歩くこと、一緒に生活するなんてことはほとんどないのです。
旅するトリックスター兄弟_e0176734_17520873.jpg
心置きなく作品を触りまくることのできる経験!作家や監視員が目の前にいる環境では中々難しいことです。
最初は恐る恐る触っていたホームステイ先の方々も日を経るごとに大胆になり、、、
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こんな場所で撮影してみたり
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遊具に乗せたみたりと、思い思いに楽しんでくれています。

旅に途中には映画祭の宣伝キャラクターに就任したりもしました。
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映画祭の方がポップまで作ってくれました。

または、僕の作品が広がるきっかけになった群馬県中之条町にある親都神社の作品にトリックスター兄弟を連れて会いに行ってくれたり。
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生活の中で楽しんだり、ホームステイをきっかけにお出かけをしたり、自分なりの物語を読み込んでツイートしたり、出かけた先の方々にトリックスター兄弟を紹介したりと、僕も思いつかないような楽しみ方を見つけてくれています。

彫刻を観賞者の元に送って見てもらうことって、SNSでどんどん画像が拡散されて行く時代にものすごく非効率なことなんだけれど、彫刻は直接見てもらう触れてもらうことで深く深く感じることができるんだなぁと感じています。

11月まで彼らの旅は続きます。
北は北海道、南は九州まで。


ホームステイの様子のこちらからご覧になれます!
# by mongoru901 | 2018-07-08 18:43
ギャラリーhasu no hana「百目」の様子
2016年3月にギャラリーhasu no hanaで個展「百目」を行ないました。
ギャラリーhasu no hana「百目」の様子_e0176734_22084320.jpg
ひとの行動範囲の拡大につれ、失われてゆく闇。
浅野暢晴は、そんな闇に住むひとならざる存在達に焦点をあて、陶を素材に制作する彫刻家です。土偶を見たときに受けた独自の感覚をきっかけに、土を焼くことに興味を持った浅野は、陶の内側にできる空洞に闇を孕ませ、その闇と金糸を組み合わせることで、領域を分ける結界、言語ではない交感、震災以降の不安、など様々な意味を内在化させてきました。

また2014年には神社で神様に見せる、という人以外の存在を意識した展覧会を経験し、自身が表現している気配はどちらかというと妖怪に近いのかもしれない、と気がつきます。

それは陶の彫刻に導いた土偶に抱く存在にも似ているといい、どのように今後の作品に還元されてゆくのかが期待されます。本展では、金糸の一部を鑑賞者に委ね新たなイメージを加えていく、作家にとって初めの試みとなる、新作「百目(ひゃくめ)」を発表いたします。(hasu no hana ホームページより)

展覧会名にもなった百目は、今回のメインの作品になった「百目」から取りました。

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「百目」陶 金糸

hasu no hanaは2階建ての建物の2階部分をぶち抜いてギャラリーにしています。

少し手狭なギャラリーとは、アンバランスと言っていいほどに高い天井を初めて見た時から、天井まで伸びて行く様な作品を展示してみたいと思っていたのです。

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百目は 建物と金糸で結びました。
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百目が建物と結び付いて行くようにも、建物を侵蝕して行くようにも見えるように金糸を繋ぎました。
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百目の両脇に配置したのは「人を喰ったような」という作品。

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両方とも金糸で作品と壁を繋ぎましたが、手前の作品は僕が金糸を張り、奥の作品は来場者の方に金糸を張ってもらいました。

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会期が進むごとに作品の様相が変化して行く様子は見ていてとても興味深いものでした。

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上が僕が張った作品の口の部分で、下がお客さんに張ってもらったものです。

僕が作った方は、均一できれいですが、お客さんに張ってもらった方がどこかワイルドで魅力的です。

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作品全体を見ても、自分には想像のつかない糸の張り方で、本当に魅力的でした。

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金糸を張ってくれた方々も、楽しんでやる方、緊張してやる方と様々でしたが、来場者のほとんどの方が参加してくれました。

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展示終了後は、金糸を切り、作品を開放しました。
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毎回金糸を切る作業は独特の緊張感があり、儀式の様のでもあります。


上記の作品以外にも幾つかの作品を展示しました。
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「人だった」陶 金糸
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小品も展示しました。
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金糸を扱うようになってからの一つの集大成と言える展示となったように思います。
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陶と金糸の可能性を更に進めて行きたい、と思います。
ご来場下さった皆様、ありがとうございました。

# by mongoru901 | 2016-03-31 19:50 | exhibition
水戸一中「祝祭の物語」の様子
2015年の10月に行なった水戸一中の展示の様子です。
水戸一中の美術教諭であり、大学の先輩でもる春田友則さんから依頼があり、展示を行ないました。
この展示は、一中美術部の生徒さん達が学芸員となり、展示作品の選定、展示、撤去、キャプションの制作まで行なう、というものです。
まずは自分の作品のレクチャーから行ないました。
水戸一中「祝祭の物語」の様子_e0176734_21083531.jpg
緊張気味の生徒達。
作品の説明をしても「キョトーン」としていたので、うまく伝わったかな?と不安な出だしでした。
その後美術部のみんなで、僕のファイルを見ながら作品の選定、展覧会名を考えてもらいました。
出て来た展覧会名がこちら。
水戸一中「祝祭の物語」の様子_e0176734_21134183.jpg
「無何有の彫刻家 浅野暢晴展〜祝祭の物語〜」でした。
みんなにとっては、總社宮での個展「無何有の祭り」の印象が強かったのが、この題名からも伺えました。
水戸一中「祝祭の物語」の様子_e0176734_21161270.jpg
そして、展示当日には、美術部のみんなが展示を手伝ったくれました。
みんな美術品を直接触るのは初めてということで緊張していましたが、徐々に慣れて来て、作品の展示の場所も
一緒に考えてくれました。
水戸一中「祝祭の物語」の様子_e0176734_21192315.jpg
お昼には展示が完成しました。
今回は屋内と屋外に展示をおこないました。
屋内展示は、渡り廊下に展示をしました。
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渡り廊下を歩きながら見る場所なので、形が変化して行く作品を展示しました。
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面の作品と一緒に映像作品も展示しました。
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向かいにはトリックスターを展示。
休み時間に座って欲しいと思っていたんですが、ねらい通り結構座ってくれたみたいです。
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屋外展示は、中庭に素敵な空間を見つけて「ここに展示したい!」と無理を言って展示させてもらいました。
直前には美術部のみんなが草取りをしてくれた様でとてもきれいになってました。
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作品を置いていた一ヶ月で、作品の下にも草がはえ、良い感じに馴染んできました。

昇降口横にも作品を展示。
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何年かぶりに卒業制作を引っ張り出しました。

こんな場所にも作品を設置。
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昇降口横の掲示板のケースの中です。

一中での展示は、本当に楽しい展示でした。
学校と言う場所がら、なかなか外部の方が見に来られなかったのが残念でしたが、とても貴重な機会となりました。

展示終了後に通ったテニス部の女の子は作品を見て、とっても喜んでくれたんだけど、なぜか「握手して下さい!」って言われて握手したりもしました(笑)

貴重な機会を与えて下さった春田さんと、重い作品も嫌がらずにもってくれた美術部員の皆さんに感謝したいと思います。

# by mongoru901 | 2015-10-31 21:54 | exhibition