人気ブログランキング | 話題のタグを見る

浅野暢晴に関するブログです。
by mongoru901
Asano Nobuharu
以前の記事
2018年 07月
2016年 03月
2015年 10月
2015年 08月
2014年 11月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2013年 12月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 10月
2011年 08月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2001年 01月
カテゴリ
全体
日々
その他
works

exhibition
未分類
フォロー中のブログ
atelier ROOT...
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」
群馬県中之条町で行われた中之条ビエンナーレ2017に参加しました。
こういったアートイベントに参加するのは、カフェ・イン・水戸以来だったのでドキドキでした。
下見に行った時に一目惚れした場所が、こちらの神社。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20340860.jpg
大ケヤキが有名な親都神社。
完全な一目惚れでした。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20363160.jpg
メインとなる境内には、頭に植物を乗せたトリックスター達を配置しました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20362314.jpg
この作品を作ろうと思ったきっかけは、「3本足ってどう歩くんだ?」という単純な疑問からでした。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20355174.jpg
ずっと3本足の生き物達を作り続けて来たものの、そんなこと考えたことがなかったのです。
しかし、考え始めたら、そのことで頭がいっぱいになっていました。
きっと自分の中で彼らが自立した生き物として確立し始めたからでしょう。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20363083.jpg
裏の入り口から入った彼らは、険しい参道を歩き、彼らにとっての本殿に向かって歩いていきます。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20363187.jpg
彼らが乗っけているのは、神様に備える何かなのかもしれません。
親都神社にあった土を彼らの上に乗っけました。
すると、土の中にあった種から植物がムクムクと生えて来たり。
さらには、来場してくれた人が石を積んでくれたり、お賽銭を備えたりと、中之条に訪れる度に彼らの姿は変貌していきました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20550333.jpg
彼らの向かう先にあったのは、金糸によって区切られた原始的な社。
その場所には会期を通じて緑が生い茂り、特別な場所へと変貌していきました。

そんな彼らをひっそりと見守るのが、椅子に座るトリックスター君。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20361435.jpg
ちょこんと座っております。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20361451.jpg
彼の隣は、気がつけが記念撮影スポットとなり、多くの方がその隣で写真を撮ってくれました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20424364.jpg
トリックスターが座る椅子の奥には、謎の枠が。
話を聞いたら、その昔、近所の小学生が書き初めを展示していたらしい。
書き初めの代わりに、大量の面と、面をつけた人を吊るしました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20362112.jpg
面をつけた彼らは踊る人をイメージしました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20362439.jpg
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20355296.jpg
境内以外の場所にも、多くの作品を配置しました。
境内を見守るのは森の中にいる彼らです。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20360575.jpg
参道の途中にも座っている人が。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20361338.jpg
ふと森の中を見ると、木のそばに人影が。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20363028.jpg
木に寄り添って、木の精を吸っているような、木に話しかけているような、木に養分を与えているような。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_21230384.jpg
逆の方にも木に寄り添う人影が。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20361415.jpg
これらの作品全てで「無何有の祭り」としました。
親都神社で行われる「祭り」の姿を現そうとしたのです。
この世の祭りとは違う「向こう側の祭り」の祭りの姿を。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20363059.jpg
幸運なことに、あるツイートがきっかけで多くの方に足を運んで頂きました。
これまでもトリックスター君たちを「好きだ」と言ってくれる人はいたのですが、100人に1人くらいの割合でした。
それが、100万人の目に晒されると、1万人になるのです。
いかに自分の作品を多くの人の元に届けることができるのか、そんなことを考えるキッカケとなったのです。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_20340909.jpg
搬出の時は、とても寂しい気持ちになりました。
本当に祭りの最後の日のような気持ち。
でも、親都神社の方の計らいで、一人のトリックスター君を置いてくることが叶いました。
中之条ビエンナーレ 「無何有の祭り」_e0176734_21391023.jpg
今も彼は群馬県で一人、森を運んでいるのです。


by mongoru901 | 2018-07-08 21:39
<< 黄金の祭り 黄金町 バスタブ 旅するトリックスター兄弟 >>